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カウフラウシュ

ライフスタイルを見直す機会を提供し、持続可能な社会に向けて個人個人が普段からできることを提案しています。市内ツアーなどを行い日々の持続可能な社会につながる生活(主に消費行動に関して)へのアドバイスをしています。

活動内容

設立趣旨

目的

・日々の消費行動を見直す“市内ツアー”の提供

→フライブルクでのツアーを通して、持続可能な社会のために普段の生活を見直すきっかけを作っています。

 

・映画の上映

→社会的問題を取り扱った映画の上映を行い、市民に情報提供を行います。

・消費行動を巡る問題の背景を探り、改善する

→特に若者の間における社会問題に関して意見交換の場を提供します。

 

・市民の政治的、社会的意識の向上

→参加者に政治的、社会的意識を高めてもらうため、市内ツアーなどの機会を提供しています。

 

・生産消費問題にまつわる誤解を引き起こす原因を知ってもらう

→参加者に社会的、生態系的な誤解を引き起こすメカニズムに対し関心をもってもらえるようにします。

・フライブルクに住む若者団体 約30人

→グローバル社会、大量生産大量消費社会、経済至上主義社会などのテーマに関心を持つフライブルクの若者の集まりです。

・1996年 消費を見直す市内巡りを行う。

・2005年 公益社団法人として登録を受ける 

・ニーダーザクセン州(ドイツ北西部)ハノーファーの環境問題に取り組むことを目的とした若者団体ジャヌン(JANUN)から着想を受け設立。

   KauFRaschの催す市内ツアーに参加しました。今回のツアーには主に学生を中心とする約40人が集まりました。普段、参加者は4~5人だとのことですが、今回は数日前に映画の上映をしたとのことで、多くの人が集まったのだろうとのことでした。

​メンバー

活動日時

・会員メンバー:月2回 ミーティング

・市内ツアー:毎月最終土曜日の15時~17時

​もっと知りたい!

・住所 KauFRausch e.V.   

    Kronenstraße 16a   
    79100 Freiburg             

訪問レポート

   最初はKauFRaschの紹介に始まり、アイスブレイクとして小さなゲームをして、市内ツアーを始めました。

   まず、「持続可能性(Nachhaltigkeit)」に必要なものは何でしょうかという問いから始まりました。パネルを使いながら、「効率(Effizienz)」、「ものを最後まで使うこと、循環させること (Konsistenz)」、「足るを知ること(Suffizienz)」ということをわかりやすく説明してくれました。

   「ものを最後まで使うこと、循環させること(Konsistenz)」は自然界ではすべてのものが循環しているように、ものを繰り返し使うことです。ものを大切に使い、必要に応じて、直したり、他の物に作り変えたり、他の人に譲ることです。※「Konsistenz」の直訳は「首尾一貫性」

KauFRausch e.V. Freiburg

・日本語の場合:当ページ管理者が仲介してカウフラウシュ(KauFRasch)

        に問い合わせます。

・カウフラウシュ(KauFRasch)に直接問い合わせの場合

(ドイツ語、または英語が可能):

   「効率(Effizienz)」とは同じ物を生産するにしても、より少ない資源やCO2排出量に抑えることです。

​課題

・時間の不足

→ほとんどのメンバーは学業または仕事を掛け持ちし、カウフラッシュでもボランティアをしています。そのため、時間のやりくりが難しいこともあるそうです。

これから

・市民運動を促進していきたい。

→特にフライブルクの市民運動を促進していきたい。そして、将来的にはそのような取り組みを広めていきたい。

    「足るを知ること(Suffizienz)」はなるべく消費を抑えるとことで、過剰な生産を断念するだけでなく、過剰生産をする必要がない社会を作ろうということです。※「Suffizienz」の直訳は「十分なこと」

   その後、様々な行動例を書いたカードを配り、そのカードが「効率(Effizienz)」、「ものを最後まで使うこと、循環させること (Konsistenz)」、「足るを知ること(Suffizienz)」のどれに当てはまるかみんなで考えました。

   そして、また歩き出し、最初の紹介ポイントにつきました。使われなくなったテレホンボックスの中にはたくさんの本が並べられています。自分が読みたい本があれば自由に持っていくことができます。また、自分が必要なくなった本はここに寄付することができます。

   次のポイントでは自転車を修理できる場所に行きました。ここでは自転車を修理するための道具がおいてあり、無料で修理ができるそうです。基本は自分で修理をする形となりますが、自転車の修理を教えてくれる人もいて、道具を借りるだけでなく、自転車修理の技術も学ぶことができます。週に2回開いているそうです。

   また、少し移動し、ある自転車の前に止まりました。大きな箱がついた自転車です。この箱には荷物を入れて運ぶことができます。この自転車は無料(デポジット10ユーロ)で借りることができます。ネット上で登録して使い、使い終わったらその場においておくことができます。どこに自転車が停まっているかもネット上で知ることができます。数台の自転車をみんなで共有すること、なるベく環境に優しい方法で荷物を運ぶことを通して、持続可能性な社会づくりに貢献するために、クラウドファウンディングによって始められたプロジェクトです。

   次はReparaturcafe(直訳:修理カフェ)の紹介がありました。ここでは様々な専門知識を持った人がボランティアとして在中し、パソコンなどの電子機器も含め、あらゆるものを無料で修理してもらえるということです。修理してもらっている間は、コーヒーや紅茶、ケーキを頼むこともできます。最近では、お年寄りの方がスマートフォンの使い方を聞きにくることも増えたそうです。

   そして、次は様々な市民団体の事務所がある町の一区画に来ました。ここには個々の区画を利用している人が共同で経営するカフェやフードシェアリングのポイントがあります。以下写真のフードシェアリングの棚には、スーパー等で商品としては売れなくなったものが運ばれてきます。そして、ここに置かれたものは誰でも持っていくことができます。本当に食べられないものは管理者が処分する仕組みとなっています。

   最後にあるカフェの前に止まり、地域通貨の紹介をききました。本当はこのカフェで、お金(ユーロ)を渡し、地域通貨に代えてもらう予定だったそうですが、残念ながら今日はカフェがしまっていたようです。しかし、あらかじめ用意してあった現物を見ることができました。地域内でお金や資源を循環させ、環境保護や地域復興に貢献することを目的としています。この地域通貨はフライブルク市内の地域通貨マークがついたお店で使うことができます。

   ツアーは相互コミュニケーションを大切にして行われ、参加者からの情報の共有もありました。このツアーで得られた知識は、持続可能な社会のためのライフスタイルだけでなく、フライブルクで生活するうえでもとても役立つことばかりでした。持続可能な社会に向けて、ライフスタイルを見直す良いきかっけとなりました。

                最後に、日本のみんなにメッセージをくれました。

“Change is fun! Veränderung macht Spaß!“  「チェンジは楽しい!」

„Be the change you want to see in the world“ (ガンジー) 

「見たいと思う世界の変化にあなた自身がなりなさい。」

つまり、変化を恐れず、自分自身が変わっていくことで、そして、世の中もいい方向へ持っていこうと思いでしょう。

​(訪問日:2016年10月29日土曜日)

カウフラウシュ

クローネン通り16a
79100 フライブルク

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